登壇者インタビュー

当日ご登壇される方々のインタビューです。
創業の経緯や東北で起業する意義などを語って頂きます。

一般財団法人ふくしま百年基金
代表理事 山﨑庸貴
NPOの組織開発や人材育成、プロジェクトマネジメント支援、ワークショップ企画・運営等に携わる。2018年4月福島県初のコミュニティ財団として「一般財団法人ふくしま百年基金」を設立。「ふくしまをより良くしていきたい」という“志”に基づく資金をお預かりし、地域の困りごとを解決して魅力あふれる未来を作っていくための活動に資金助成や融資などを行う。

今回のイベントについて

福島を拠点に仕事をしていますので、取り組みを東京で発信する機会をいただけるのは本当にありがたいです。東北各地の方々がそれぞれの視点でお話しいただけるのは本当に良いのではないかと思います。
私共はコミュニティ財団なので、色々な方々に活動を知っていただいて、寄付を寄せていただくことによって、設立をしたものですから、東京のほうでも福島にゆかりがある方ですとか福島を支援したいという方に集まってもらってセミナーをやっています。

創業した経緯

もともとNPOというものに興味がありました。
学生時代に国際交流のNPOをやっていたこともあって、その中で感じるのは、やはりNPOは経営がなかなかうまくいかないなと。思いがある方がいても、実際にお金を動かしたり人を雇ったりボランティアを活用したりと、いわゆる経営の視点から見ることのできる人がなかなかいないと思いました。それで経営コンサルタントになりました。
そこで企業の経営を勉強した上でNPOの支援がしたいなと思ってコンサルタントを5年ほどやった後で、いろんなご縁があってNPO支援を実際に事業としてやってみようというときに個人事務所を立ち上げました。
最初から会社にするというのはリスクもありましたし、そこまでのノウハウもまだなかったので、半分企業のコンサルタントをやりながら半分NPOの支援をしていこうというような業態で始めたんです。

寄付型のクラウドファンディング

クラウドファンディングといえば、支援者にモノやサービスなどのリターンを販売するのが一般的ですが、「みんなで支えていこうよ」という呼びかけをして、対価性のない寄付型を選択しました。
地域でのソーシャルビジネスといいますか、小さい、ちょっとした生業の第一歩を踏み出そうという方を公募して、それの資金調達ということでネット募金のシステムを使いました。「支援」のための「資金」ということです。
ネット募金を含めると2000人近くになりますか…
それだけの方々が福島に思いを寄せてくださったんだなと。おかげさまで期待はしていただいていますのでそこに応えていかなければいけないと思っています。

創業で壁にぶつかったことは?

立ち上げの前に1年間かけて県内のすべての市町村を回って、住民の方々とお話ししたり、こういう基金を作りたいんだけど…ということで理解を求める活動をしたのですが、なかなかそこでの理解を広げるというのが難しかったですね。基金が実際にできてどういうふうにお金が使われるのかもまだまだ煮詰めきれてないですし、本当に百年基金自体が持続的なものなのかどうかと考え続けています。
信頼と共感の世界なので一人でも多くの方にお会いして、ちょっとずつ信頼を獲得していくということの繰り返しですね。我々の資本は、信頼が一番中心ですから。

来場者へのメッセージ

流行りの言葉で言うと「人生100年時代」ですよね。自分のキャリアというものを昔よりもすごく柔軟に考えられる時代が来たなと思っています。
これはありがたいことだと思いますし、1つ目のキャリア、2つ目のキャリアという形で、自分で色々なことが考えられる、想像できる時代になったと思うんですよ。
そのいくつかのキャリアのうちの1つとして、たとえば東北で何かやってみるとか、あるいは東北でなくても自分の地元で何かやってみるとか、ちょっと社会のために何か動いてみるという時期が一生の中に何年間かあると、だいぶ人生が豊かになると思っていて、そういう経験をぜひ多くの方にしていただきたいなと思います。
僕は「NPOの仕事」というテーマでお話をさせていただくのですが、企業で学んだ色々なことを活かして、NPOで数年やってみるとか、あるいは地域で何か数年間やってみるとか、そういう経験が人生の糧になっていくと思います。ぜひあまり気構えずに、ちょっと体験してみようかなという気持ちで地域に入ってもらえるといいのかなと思っています。

 

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共催:青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県
後援:財務省東北財務局、農林水産省東北農政局、経済産業省東北経済産業局、株式会社パソナ、一般社団法人移住・交流推進機構(JOIN)