登壇者インタビュー

当日ご登壇される方々のインタビューです。
創業の経緯や東北で起業する意義などを語って頂きます。

mizuiro株式会社
代表取締役 木村尚子
「自分だけの商品を生み出したい」、なおかつ「青森らしいプロダクトを作りたい」という想いからプロダクトデザインに着手。2013年7月から「おやさいクレヨン」開発をスタート。翌2014年3月に発売。同年9月mizuiro株式会社を設立。地域に眠る無数の資源や、未利用資源をどう活用するかを常に考え、再利用を目的とした製品企画、商品デザインを目指す。

創業した経緯

娘が一人いるのですが、仕事と家庭の両立というのが、以前勤務していたデザイン系の会社では、どうしても業種的に残業も多く、難しくて。
仕事が好きなのでやりたいという気持ちと、反面母親としての葛藤みたいなものがありました。自宅で仕事をするという環境を整えれば、自分の働きやすいライフスタイルになるのかなと考えたので、ある日突然会社を辞めてしまって、机とMac1台で創業したというのがそもそものルーツです。

おやさいクレヨン誕生に至るまで

出身も青森県ですし、ずっと青森で仕事をしていました。自宅を拠点に始めて、いろいろな業種の方が集まる会とか催し物に自分の作品を持って行って、初めて営業を回るということを経験しました。
なんとかクライアントさんをいくつか持つことができて、生活もリズムに乗ってきたところで、オリジナルのプロダクトを作りたいなと考えて、その案が出たのが2013年ごろです。
それまではチラシ作りなど平面の仕事が多かったので、製品のコンセプトから考えるプロダクトのデザインをしてみたいという思いはずっとありました。なかなか業務ではそういう経験ができなかったので、だったら自分が好きなものを作り出そうと動き出しました。
文房具と画材が好きだったので、そういう分野で、せっかくなら子供と一緒に使えるものがいいと、だんだん的を絞っていきました。

創業するにあたって壁にぶつかったこと、苦労したことは?

毎日です。決して私は、経営者になろうとか会社を作ろうと思ってこうなったわけではなく、どこかで専門的に経済学を学んだとかそういう経験もないので、すべてが初めてのことでした。営業も経理的な作業も、自分では関係ないと思っていたような分野まで、立場上やることになって、戸惑ったりできないと悩んだりすることは、5年経った今でも毎日のようにあります。それでもやはり自分が好きなことをやれるというのが、何よりの人生での喜びです。苦しいことがある反面、それ以上の喜びがあるので続けられるのかなと思っています。

個人事業主から法人へ

最初は個人事業主でしたが、おやさいクレヨンという商品が世に出てから思わぬ反響をいただきました。それで税理士さんとも相談した結果、法人成りしたほうがメーカーとしての信頼度も増すだろうということで、「じゃあ会社にしよう」と決断しました。
私の場合、最初の目的は自分の生活スタイルを整えるというところで、自分の生活さえ回ればいいというスタートでした。今の若い方で起業家を目指す方は、非常に多いと思いますが、その立ち位置とはちょっと違うのかなとも思います。
とはいえ、こういうふうに会社を作って手探りながらも経営するっていうことを決して嫌ではなくて、向いているかどうかはわからないですけど、結果としてやって良かったなと思っています。

東北でシゴトをして感じること

たぶん東京を基準にしてしまうと、ビジネス上あらゆることにハンデはあると思います。かといって地方に何もないわけでなくて、地方だからこそ作り出せるビジネススキームっていうのは絶対にあると思っています。この青森でさえ、観光客・インバウンドの方がどんどん増えているので、新しいことを起こす可能性はいっぱい転がっていて、それをどう構築するかだけ、あとは情熱を持って取り組めるかだと思います。そこに関しては、東北だから不利だとか一概にそんなことはないと。大きいことは言えないですけど、私はそうなんじゃないかなと思っています。
もちろん、自分自身が東北人ですし、東北、青森を元気にしていきたいという気持ちはあります。でもちょっと東北って控えめな文化・イメージがありますよね。もっとみんなに知ってもらって、世界に東北ってこんなに魅力がある場所だというのがこれからもっともっと広められると思うので、それが今回登壇されるようなみなさんがそれぞれ活躍することで広まっていけばいいなと考えています。

来場者へのメッセージ

「やってみて」とは簡単には言えないのですけど、まずは動いてみることが何においても大事で、まずはこういうイベントに来るだけでも最初の第一歩だと思います。そこでいろんな考え方や人に触れあって知見を広げたり、自分の持っている魅力に気づくかもしれないので、このイベントが、皆さんのこれからの人生、働き方を考えるきっかけになれば、私としても参加した意義があるかなと考えます。

 

登壇者インタビューリストへ戻る

共催:青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県
後援:財務省東北財務局、農林水産省東北農政局、経済産業省東北経済産業局、株式会社パソナ、一般社団法人移住・交流推進機構(JOIN)